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<薬膳コラム>
2026年8月15日(土)
【薬膳コラム】夏の疲れを秋に持ち越さない 気を補う晩夏の食養生
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
夏の盛りを越え、暦の上では立秋を迎えても、
体のだるさが抜けない。
そんな夏ばての背景には、
中医学でいう気の消耗が深く関わっています。
気とは、体を動かし、巡らせ、
守るためのエネルギーのようなもの。
強い日差しの中を動き回ったり、
冷房の効いた室内と外気を行き来したりするだけで、
私たちは知らず知らずのうちに
気を使い果たしてしまいます。
そして汗とともに、
気も体の外へと漏れ出していくのです。
さらに暑さで食欲が落ちると、
気を生み出す源である脾の働きが弱まり、
気の不足はいっそう進みます。
これが、だるさ、食欲不振、息切れ、
やる気の低下といった夏ばての正体。
単なる疲労ではなく、
体のエネルギーが
底をつきかけているサインなのです。
晩夏の薬膳では、
この消耗した気を補うことが大切になります。
うるち米などの米類、山芋などのいも類、
大豆などの豆類、かぼちゃ、干しなつめ、
いわし、鮭、鯖、鱈、牛肉などは脾を助け、
気をしっかりと養ってくれる食材です。
一方で、氷の入った飲み物や
アイスクリームなどの冷たいものを摂りすぎると、
脾の働きが弱まり、
気の不足をさらに悪化させます。
冷たいものは控えめにし、
汁物や蒸し物など温かい料理を
取り入れるだけでも、
体の回復力はぐっと高まります。
夏の疲れは、
秋の不調にもつながりやすいもの。
気を補う食材を意識しながら、
ゆっくりと体を立て直していきたい時期です。
晩夏の食卓が、
あなたの毎日の元気をそっと支えてくれますように。
令和8年8月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子






















